動作が急激に重くなったPCが改善するまでにやったこと(2026年6月)

つい先日、ChromeのグラフィックアクセラレーションをOFFにした話を書きました。

異様に遅くなったPCの動作を回復させる一因になったと考えていますが、他のマシンでも同様の問題が発生し、その解決までにやったことが他にもあるので補足しておきます。

以下に、私が追加で試した対策を順番に共有します。

  1. Chromeの設定:オンデバイスAIをOFFにする
  2. Chromeの設定:キャッシュを削除する
  3. OSとグラフィックの対策:GPUリセットと完全再起動
  4. 【参考】他にも試せることはある(らしい)
  5. 結論:NVIDIAのGPUが問題なのではない

1.Chromeの設定:オンデバイスAIをOFFにする

ChromeのグラフィックアクセラレーションをOFFにしても改善が見られないマシンでは、追加の試みとして、同じくChromeの設定で「オンデバイスAIをOFF」にしてみました。

原因を特定するための試行錯誤の一環であり、これによって改善したという感触は今のところありません。でも改善したマシンでは例外なくOFFにしたので、念のためOFFにしてます。

マシンが回復した後、オンデバイスAIを再びONにしてどうなるか比較できていないので、因果関係は不明です。

OFFのままで不都合を感じないので、ONにする動機がありません。いずれ余裕ができたら試すかもしれませんが。

2.Chromeの設定:キャッシュを削除する

最初に問題が生じたMSIのノートPCが復活するきっかけとなったのは「Chromeのプロファイルを全て削除した」ことだと書きました。これによりChromeのキャッシュが全て削除されました。

これで直ったということは、キャッシュの不整合がグラフィック周り、GPUとのやり取りをおかしくしてしまっていたと推測できます。

GPUを搭載していない他のノートPC(Let’sNote)でも非常によく似た感じで全ての操作が重くなるという現象に遭遇したので、その際にはプロファイルの削除ではなくキャッシュを”全て”削除しました。プロファイルの削除と再登録の方がはるかに面倒だからです。

いろいろな履歴が消えてしばらく不便ですが、マシンが全く使い物にならないので仕方ありません。まだマシンがなんとか動いている間に試す価値があります。

3.OSとグラフィックの対策:GPUリセットと完全再起動

RTX4060を搭載したMSIのノートPCはChromeのプロファイル削除とWindowsの再起動で劇的に復旧しました。RTX3050を搭載したデスクトップPCはグラフィックアクセラレーションのOFFとオンデバイスAIのOFF、Windowsの再起動、だけで回復しました。

ですがLet’sNoteはChromeのキャッシュを全削除しWindowsも再起動したものの、回復しませんでした。

そこでグラフィック周りの処理に問題が起きているということでGeminiに考えられる対策をリストアップさせた中から、試してみたのが次の2つです。

  • GPUドライバーのリセット
    まず「GPUドライバーの完全なリセット」です。試すには手軽です。
    手順: Windowsキー + Ctrl + Shift + B を同時に押す。
    これだけです。そもそも処理が遅くなっているためか少し時間がかかりましたが、しばらく画面が真っ暗な状態になり、その後復帰しました。
    副作用としていわゆる「ディスプレイの設定」が初期化されます。マルチモニターの位置関係等が狂う可能性がある(実際になりました)ので、再設定が必要です。
  • Windowsの「完全な再起動」
    Let’sNoteではこれでもすぐに改善した、という感触がありませんでした。
    そこで再度Windowsを再起動したのですが、このとき「完全な再起動」を試しました。
    現在のWindowsの再起動は、実は高速スタートアップという機能のため、再起動前のPCの状態を記憶しているそうです。これにより不具合の原因となる状態まで保持されている可能性を考慮しました。
    手順: マウスで電源アイコンをクリックし、Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックする。これだけです。
    Let’sNoteはこの後回復しました。

ここで一度、我が家の3台のマシン環境と、それぞれに効果があった対策を整理しておきます。

マシン環境試したこと結果
MSIノート (RTX4060)プロファイル削除 + Windows再起動劇的に復旧
デスクトップ (RTX3050)グラフィックアクセラレーションOFF + オンデバイスAI OFF + Windows再起動回復
Let’sNote (GPUなし)キャッシュ全削除 + GPUリセット + Windowsの完全再起動回復

4.【参考】他にも試せることはある(らしい)

実はGPU関係には他にも問題がいろいろあります。たとえば「マルチプレーンオーバーレイ(MPO)」です。

簡単に言えばデスクトップの描画をGPUにオフロードすることで、パフォーマンス向上、場合によっては消費電力削減を期待できる機能です。大抵の場合は標準でインストールされ有効になっています。

筆者未検証ですが、「このハードウェアでは意味がない」環境でも有効になっており、本来なら害がないはずなのに不具合を起こしてCPUに負荷をかけてしまうケースがあるようです。

NVIDIAが自社でこの機能を無効にするための手順を公開しているほどなので、問題が解決しない場合は試す価値があるかもしれません。

以下の公式リンクにMPOについての説明と、無効化の手順が記載されています。

参考:NVIDIA公式:What is Multi-Plane Overlay (MPO) in Windows 11

5.結論:NVIDIAのGPUが問題なのではない

NVIDIAのGPUを積んでいようがいまいが、CPUと一体化されたGPUなど、GPUの機能そのものはどのPCにもあります。

偶然NVIDIAのGPUを搭載したPCでばかり問題が起きたのでNVIDIAのGPUを疑いましたが、似たようなことがLet’sNoteでも発生し、似たような対応で復旧しました。

今の私の理解(推測)は、

  • 最近のChromeとGPUとのやり取りで問題が発生しやすい
  • Chromeでタブを少量しか開かない人の環境では問題が発生しづらい
  • 現時点ではChromeのグラフィックアクセラレーションはOFFにした方が良い

といった感じです。

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