Web会議用にオーバーイヤー・有線型のヘッドセット「Razer Kraken」を購入

Web会議用にヘッドセット「Razer Kraken (Black)」を購入しました。

(ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite65t」で凌ごうと思ったものの駄目だった話はこちらから。参考:ヘッドセット兼耳栓としてのJabra Elite65t

  1. 単一指向性マイクとオーバーイヤー型のイヤーパッドを優先
  2. ゲーミングヘッドセット「Razer Kraken」
  3. イヤーパッドに冷却ジェルが採用されている
  4. 周囲の音はある程度遮ってくれる
  5. 単一指向性マイクはやはり優秀
  6. アクティブ型のノイズキャンセリング機能があると一層良いのかも・・・
  7. 補足:ケーブル、ボタン、コネクターなど

1.単一指向性マイクとオーバーイヤー型のイヤーパッドを優先

いろいろ試した結果、マイクはやはり単一指向性マイクを口元に置くのが一番良いと判断しました。余計な音を拾わなくなるからです。自動的に選択肢は3つになります。

  • スタンド型(自律する台から伸びたアームの先にマイクが付いている)
  • クリップ型(クリップ等で首元にマイクを固定)
  • ヘッドセット(耳元から伸びたアームの先にマイクが付いている)

クリップ型は不安定なので早々に断念しました。そしてスタンド型は良いのですが、「倒しそう」、「どのみちヘッドホンかイヤホンは必要」ということで、普通のヘッドセットを探すことにしました。

かなり安いものでもヘッドセットのマイクは単一指向性のようです(この点についてはあまり調べてないので安易に信じないでください)。

ヘッドホンのイヤーパッド分は「オンイヤー型」と「オーバーイヤー型」に分類できますが、そもそも従来使っている片耳タイプが「オンイヤー型」であり、周囲の音が気になったという経緯があります。結局「オーバーイヤー型」に絞りました。

2.ゲーミングヘッドセット「Razer Kraken」

価格と機能・性能をざっと調べてみると、なんのことはない最近人気のゲーム用ヘッドセットが良さそうです。

そもそも「うるさいエアコンの音に影響されないようにしたい」というのが発端だったので「遮音性」にこだわりたかったのですが、アクティブ型のノイズキャンセリング機能が付いているようなヘッドセットはやはり高価です。実用的だろうと思えるものは安くても3万円以上でした。
参考:ノイズキャンセリング機能付きヘッドホン(ヘッドセットではありません)

一方でノイズキャンセリング機能が付いていないゲーム用のヘッドセットだと1万円を切ってもそこそこ使えそうなものがあります。

「オーバーイヤー型なら多少は周囲の音も遮ってくれるだろう」ということで、イヤーパッドについてはなるべく密着度の高そうなものを選びました。私は眼鏡をしているので眼鏡のフレームも包み込んでくれそうなものを探しました。

最終的に「(怪しい)中華ブランドではない」、「Amazon等で(まともそうな)レビューの数が多い」、「装着感が良さそう」、「安い」という点を重視して選んだのが「Razer Kraken」でした。私が購入した2020年8月下旬でAmazonで8,979円(税込)。現時点(2020年9月中旬)でも同じ価格で販売されています。

 

3.イヤーパッドに冷却ジェルが採用されている

これまでオーバーイヤー型のヘッドセットを使っていなかった理由の1つに、「暑そう」というのがあります。10年くらい前は打合せの録音を聴き直すときなど、普通のヘッドホンを使っていました。そのとき非常に暑くて汗をかくのが嫌になり、イヤホンに切り換えたという経緯もあります。

Razer Krakenはイヤーパッドの中に「冷却ジェル」が入っているというのも売りの1つです。このタイプのイヤーパッドを使うにはオプションで購入して交換しないと駄目かと思っていましたが、私が購入したものは標準装備でした。

嬉しい誤算でしたが、いざ装着してみたところ「全く」ひんやりはしません。試しにクーラーを効かせた部屋で1時間装着してみたところ、うっすら汗ばむような感じです。

「冷却ジェルタイプでなければもっと暑いかも」と言われるとそんな気もしますが、なにしろオーバーイヤー型のヘッドホンを長時間使用するのはものすごく久しぶりなので、いまいち差を感じませんでした。あまり冷却ジェルに期待しすぎると微妙なことになると思います。

とはいえ、これまでに約2時間連続で使うことがありましたが、暑くて耐えられないというほどではありませんでした。何らかの効果はあるのかもしれません

4.周囲の音はある程度遮ってくれる

遮音性はRazer Krakenの売りではないと思います。ですがさすがにオーバーイヤー型なので、装着すると多少周囲の雑音が聞こえづらくなります。

問題だったエアコンのうるさい動作音もそれほど気にならなくなりました

パッシブ型ノイズキャンセリングとはいえ遮音性のあるワイヤレスイヤホン「Jabra Elite65t」と比較すると、Raze Krakenの遮音性はほとんど無いと言っても良いレベルです。ですがそれでもオンイヤー型のヘッドセットと比較すると格段に良いです。

そういう意味では目的であった遮音性を実現できたと思っています。

5.単一指向性マイクはやはり優秀

マイクのアームは自由に曲がるようになっており、しっかりと口元を向くよう調整できます。

そのおかげもあって、キーボードを遠慮無く叩いても相手にはあまり聞こえないようです。

雑音や環境音をカットするソフトウェア「Krisp」を併用することで環境音は一層排除され、相手に伝わる自分の声はかなりクリアになりました。
(参考:Web会議で雑音が気になったらマイクとスピーカーの雑音をカットする「krisp」がおすすめ

キーボード音だけならKrispが無くても大丈夫そうですが、PC内部(もしくはコネクター?)で発生するノイズが「ピー」っと鳴りっぱなしなのが少し気になるため、Krispは常に使うようにしています。

ちなみにRazer Krakenのブームマイクは本体にほぼ収納できるようになっており、非常に便利です。

口元まで伸ばしたブームマイクを簡単に収納(右)できる
口元まで伸ばしたブームマイクを簡単に収納(右)できる

過去に使ったヘッドセットはブームマイクの可動部分で断線することが多かったので、そうならないように祈っています。

6.アクティブ型のノイズキャンセリング機能があると一層良いのかも・・・

Razer Krakenは自分の目的に合う、しかもコストパフォーマンスの良いヘッドセットでした。

とりあえず満足しているのでヘッドセット問題はひとまず解決です。

なぜ「ひとまず」かというと、「もう少しうるさい騒音が発生すると打合せどころではないなぁ」と思うからです。

私が住居兼仕事場にしているマンションは非常に古く、比較的内装工事が多いのです。私の住居は仕事部屋も含めて二重サッシにしたので外の音はかなり防げるのですが、建物に振動が伝わってうるさい場合は防ぎようがありません。

また敷地内の緑化が特長の1つであるだけに植木屋による手入れも頻繁であり、チェーンソーによる剪定も年に何度か行われます。

そうした作業とWeb会議が重なると、場合によってはうるさいかもしれない、と思うのです。

もっと特殊な事情としては「緊急車両がよく敷地内に入ってくる」ことも無視出来ません。高齢者が多いせいか、まず住民が救急車を呼ぶことが多いようです。また敷地に余裕があるためか消防車などが方向転換や場所確認する間の一時停車場所としてマンション内に入ってくることも多く、「ピーポー」とか「カンカン」という音が珍しくありません。窓掛け型のエアコンを使っていると二重サッシの意味がなく、遮音性がかなり落ちるため結構気になります。

長くなりましたが、そうした場合に備えてもう一段上の遮音性があると嬉しいところです。

そのためにはやはり「アクティブ型」のノイズキャンセリング機能を備えたヘッドセットが必要になるかもなぁ、と思っています。

このまま打合せがWeb会議中心になるようなら3~4万円でも高くないのですが、今のところは様子見をしています。

上でリンクを紹介したBOSEのQuiet Comfort 35 II にブームマイクを付けゲーミングヘッドセットとして発売されるなど、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットも充実しつつあるのかもしれません。

近くマンション内で大規模にアスファルトを削って補修する工事が始まり年内は続くようなので、その音を聞いてみてから考えようと思います。

あまりにひどい場合はそもそも場所を移さないとだめかもしれませんが。

7.補足:ケーブル、ボタン、コネクターなど

Razer Krakenのケーブルには手元で音量調節やマイクのミュート/アンミュート(ON/OFF)が可能なボタン類が付いています。触っただけで反応しないようにだと思いますが、少し固めなので片手で操作しづらい印象です。慣れの問題かもしれませんが、話ながら、メモを取りながら(キーボードをタイプしながら、またはマウスを操作しながら)、素早く操作するのには向いていないように感じました。

Razer Krakenの音量調節とマイクのミュートが可能なコントローラー
Razer Krakenの音量調節とマイクのミュートが可能なコントローラー

操作すると自分の耳に伝わってくる「ガサゴソ音」が相手にも聞こえるのではないか、というのも気になります。

Razer Krakenのコネクターはいわゆる4極です。端子を1つの穴に挿せば左右、マイクの入出力が全て接続されます。ですが私はマイク入力とステレオ出力が分かれているタイプのUSBオーディオアダプターを使っているため、変換が必要です。

3極の端子で接続する必要があるUSBオーディオアダプター
3極の端子で接続する必要があるUSBオーディオアダプター

4極→3極変換用のコネクターが付属しているので、それを使って問題なく接続することができました。

4極から3極に変換するためのコネクター・ケーブルが付属
4極(右)から3極(左の2つ)に変換するためのコネクター・ケーブルが付属

 

 

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