テレワークには有線で接続するヘッドセットがお勧め

急にテレワークのニーズが高まっています。

私は主に自宅で仕事をしており、初対面の相手との顔合わせや直接相手と会った方が良い(と相手が思っている)場合のみ出かける生活です。

要するに現在「テレワーク」と言っている人たちが行っているようなことが日常なので、テレワークで必要になるであろうモノ・コトについて書いてみます。いくつかありますが、今回はまずヘッドセットについてです。

打ち合わせやパソコン/ソフトウェアのサポート業務は、余程の必要がないかぎりSkype(とTeamviewer)で済ませています。マルチモニターと慣れたキーボードを使って素早く情報を調べながらの方が、何をするにも実際に対面するよりスムーズだからです。大抵のお客さんは対面を望みますが、慣れてくるとリモートからのサポートの方が早いということに気づき、納得してくれます。

今回はSkypeでの通話で良く使うヘッドセットについてです。

自宅で、また自宅でなくても長時間使うヘッドセットに必要なことは「装着感」「雑音の少なさ」「いつでもすぐ使える」の3点です。この3点をクリアするため「有線型」のヘッドセットをお勧めします。
(現在は周囲の音をある程度遮るオーバーイヤー型ヘッドセットを使っています。Web会議用にオーバーイヤー・有線型のヘッドセット「Razer Kraken」を購入

  1. 長時間装着していて負担が少ないヘッドセット
  2. 雑音が少ないヘッドセット
  3. 使いたいときにすぐ使えるヘッドセット
  4. 有線型のデメリット
  5. ヘッドセット以外で通話品質に影響する要素

1.長時間装着していて負担が少ないヘッドセット

私が使っているヘッドセットは周囲の音も良く聞こえる「片耳小型オーバーヘッドタイプ」です。両耳がふさがっていると周囲の音が聞こえずらいだけでなく、圧迫感を感じるようにもなるので、片耳型はお勧めです。使わないときにはマイクを折りたたんでおける構造のものが多いですが、これも重要です。折りたためないと単純に邪魔だからです。

お勧めのヘッドセット
片耳小型 オーバーヘッドタイプのヘッドセット

ヘッドホンの部分は耳全体を覆ってしまわない小型のものがお勧めです。そのほうが軽いのに加え、長時間装着することによる「蒸れ」も回避しやすいからです。

最近は減りましたが「連続して何時間も」という打ち合わせをSkypeで行ったことが何度かあります。そこまでいかなくても、1時間を超えるような場合には軽さも重要になってきます。

上の写真のヘッドセットは耳当ての部分のスポンジが完全に取れてしまっていますが、おかげで夏でも暑くありません。

ちなみに片耳型でSkypeで打合せをしつつ、電話を待ち受けることがあります。このような場合には空いている方の耳に小さな耳かけ型のヘッドセットをかけています。電話がなったらSkype側をミュートすれば、すばやく電話に出ることができます。あらかじめ相手に電話に出る了解を取っておく必要がありますが、これは意外と便利です。切替に手間取らないので、Skypeで通話している相手を待たせる時間も短縮できます。

 

2.雑音が少ないヘッドセット

私はアナログのイヤホン端子、マイク端子で接続するヘッドセットをUSB接続型のオーディオインターフェイス(オーディオ変換アダプタ)につないでいます

私がメインで使っているオーディオ変換アダプタはもう10年以上前のものですが、まだ普通に売られていました。

USBオーディオ変換アダプタ
USBオーディオ変換アダプタ

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後継機種も販売されているようで、マイクとイヤホンの端子が分かれている(いわゆる3極?)モデルと、1つの端子でマイクとイヤホンの入力に対応する(いわゆる4極?)モデルが見つかりました。

似たような製品は多数販売されており、安価なものが多い印象です。私が主に使っているものも安価でしたが、長年問題無く使えています。

USBオーディオ変換アダプタにヘッドセットをつなぐ構成には「PC内部の雑音を拾わない」、「ヘッドセット自体は安物でも十分であり、壊れたらすぐに交換できる」という大きく2つのメリットがあります。

「雑音が少ないヘッドセット」と書きましたが、そもそも雑音が入りやすいヘッドセットというものはなかなかありません。問題は他の部分にあることが多いのです。

(SSDしか搭載しておらずファンレスのノートPCは雑音がかなり少ないように思います。)

昔ながらのイヤホン端子ではなく、最初からUSBで接続するヘッドセットというものもあります。ですがその場合に雑音がどこまで軽減されるかはわかりませんし、故障して買い換える際には少し高くつきます

故障するのは大抵ヘッドセット(特にマイク)の部分なので、USBオーディオ変換アダプタの部分まで一体化されているタイプにすると損をするということです。

「ヘッドセットで通話していると雑音が入る」と感じる人は、USBオーディオ変換アダプタを挟むだけで大幅に雑音を軽減、または無くすことができるので是非お試しを。

雑音は自分に聞こえなければ良いといことではないという点にも注意が必要です。アナログの端子でPCに直接接続する場合は自分の声がひどく雑音混じりで相手に聞こえている可能性があります。Bluetoothで接続するヘッドセットしか使ったことがない人にはイメージしづらいかもしれませんが、この点は気を付けた方が良いと思います。

USBオーディオ変換アダプタを使うと「自分にも雑音が聞こえないし、相手にもクリアな音声が届きやすい」ということです。

我が家には他にもさまざまなUSBオーディオ変換アダプタがあります。いずれも安いものばかりですが、通話やちょっと動画・音楽を再生して聴くくらいであれば充分と感じています。

ヘッドセットそのものも安物で充分

繰り返しますが、この構成の場合ヘッドセットそのものは安物でも十分な音質で通話可能です。私が使っているのは(購入当時で)1,000~1,500円程度のものです。

以前はかなり頻繁に使っていたので、同じモデルを複数購入してストックしていました。これだと壊れてもすぐに交換できます。ここ何年かはSkypeで長時間打ち合わせをすることが減ったためヘッドセットも消耗しておらず、しばらく同じヘッドセットを使っていますが、ストックは今でも用意してあります。

似たものを探してみると、もはや安すぎてAmazonで「あわせ買い対象」になっていました。これでも充分だと思います。

 

 

3.使いたいときにすぐ使えるヘッドセット

そして何よりも重要なのが「有線」型の場合は「充電を気にせずいつでも使える」ということです。私もスマートフォンでの通話にはBluetooth接続型の小さいヘッドセットを使いますが、PCの前で腰を落ち着けて長時間話す場合には、有線型にこだわります。

スマホで通話する場合はヘッドセットの充電が切れても直接スマホを耳に当てれば(またはハンズフリーにすれば)通話できます。

しかしPCの場合はそうはいきません。充電が切れたら通話できなくなってしまいますノートPCに付属しているマイクとスピーカーで話すのも音質的にかなりつらいと思います。PCを使って話すときには、たいていタイピングの必要があると思いますので、タイピング音が邪魔になります。

有線型のヘッドセットを使っていると、この「充電切れ」の心配がなくなるのです。私は長時間話したり、日に何度も話したりということがよくあったので、充電するタイプでは実用的ではありませんでした。通話の頻度が少ない場合にはむしろ「充電忘れ」が発生しやすいので、同じことです。

テキストチャットだけでテレワークできる人は良いかもしれませんが、音声通話を必要とするケースは多いと思います。充電切れで通話できないとなったらかなりの無駄、かつストレスなので、有線型がお勧めです。

有線型ならインナーイヤー型だろうがなんだろうが、自分に合うものを使えば良いと思います。ただしマイクを独立させることはお勧めしません。私も過去に試したことがありますが、マイクを置くのに丁度良い場所というのがなかなかありませんでした。タイピング音の影響を受けやすかったり、自分がちょっと動くとマイクが遠ざかったり、ということも問題でした。

 

4.有線型のデメリット

コードが邪魔です。自由に動けるようにある程度長いコードにすることも重要です。ですが、そのためにコード自体の重さが気になることもあります。

コードが短すぎるとちょっとしたことで行動が制限されてしまいます。そのストレスの方がはるかに大きいので、コードを長くしないという選択肢はありません。

特に長時間の打合せでは体を動かしたり、伸びをしたりということが必要になります(本当は適度に休憩すれば良いのですが)。そのときにコードが短いと本当に不便です。

私はあまった部分のコードをフックに引っ掛けて重さを分散させるといった対策をとっています。

 

5.ヘッドセット以外で通話品質に影響する要素

PCの負荷が高いと、音声の処理が遅れて通話に影響します。ひどくなると全然通話できません。

特にWindowsUpdateのような重い処理が裏で走っていたり、ソフトを立ち上げすぎていたりすると、高い確率で悪い影響があります。

音声通話をするときには重い処理が走っていないか、メモリ不足が発生していないか、気をつけるようにした方が良いです。

 

余談

かつてスマートフォン用に骨伝導型のマイクで周囲の音をカットするという優れたヘッドセットを使っていました。かなりうるさくタイピングしながら通話しても相手にはあまり聞こえないため、重宝していました。

外に出て雑踏の中を歩きながら通話するときなどは、相手に聞こえる音が全く違います。大きな声を張り上げなくても周囲の音に影響されないので、その点でも便利でした。

ある程度使うと電池が持たなくなるので比較的頻繁に買い替えが必要でしたが、1万円ほどと機能のわりにリーズナブルだったのでお気に入りでした。ヘッドセットでは有名なJAWBONEの製品でしたが、随分前に販売が停止され使えなくなりました。今でも再販して欲しいと思うほど優れものでした。

参考:Jawbone 骨伝導 ノイズキャンセリング マイク搭載 Bluetooth ヘッドセット iPhone5対応 Jawbone ERA シルバーライニング ALP-ERA-SL

これと同じ原理のマイクを搭載した商品を出してくれないものか、と思っていますが、あまり需要がないのでしょうか。

 

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