分割キーボード「Ultimate Hacking Keyboard(以下、UHK)」をテンティングの状態で使えるようにする脚「Riser 60(以下、Riser)」を購入しました(参考:UHK向け「Riser 60」で分割キーボードのテンティング問題が解決)。

その後いくつか工夫をしてようやく落ち着いてきたので現状を書いておきます。
- ネジ(ボルト)とナットでテンティングの角度を変更しやすく
- 純正のパーツを複数購入しても細かい調整はできない
- パームレストと肘の位置が合わなくなった
- 机に取り付けるアームレストを購入
- 急角度のテンティングで「手が滑り落ちる」問題も解決
- キーボードへの不満はほぼなくなった
1.ネジ(ボルト)とナットでテンティングの角度を変更しやすく
Riserには下の写真のように金具が付属しており、この金具の位置を変更することでテンティングの角度を自由に変えることができます。

とはいえしっくり来る角度が決まるまでは何度も変更したいものです。頻繁に付けたり外したりするのは面倒な作りなので、少々困りました。
そこで3Dプリンターでこの穴に合うパーツを作るか?などと考えましたが、結局ネジとナットだけで事足りました。

購入したのは「ステンレス トラス小ねじ M3×10mm」というものです(リンクはAmazonの商品ページになっています)。


Riserの穴はこのネジ専用ではなく、使ってみたところ直径にバラツキがあります。場所によってはねじ込む感じですが、場所によってはスカスカなのでネジを表と裏からナットで固定する必要がありました。
そのため購入する際は必要なネジの本数の2倍の量が必要です。私の場合は片側で6本のネジを使用するので12個、左右で24本分のセットが必要でした。
Amazon等でも販売されていますが、こうしたものを少量だけ購入する場合はホームセンターの方がかなり安いと思います。
2.純正のパーツを複数購入しても細かい調整はできない
この方式の一番の肝は、テンティングの角度を変更しやすいことです。
Riser純正のパーツを追加購入しても同様のことは困難です。前出の写真を見るとわかると思いますが、パーツの幅が広いため隣り合う穴に装着できないからです。
ボルトとナットなら、混み合っている4箇所程度の穴を除けば全部の穴に装着することも可能です。
今は写真の位置で使うことが多いので純正のパーツをこの位置に固定しようかとも思いましたが、たまに角度を変えたくなるので写真のような状態で運用しています。緩い角度用の穴が混み合っていてネジ方式でも隣と干渉します。そのためいずれにしろ幅を取る純正のパーツを緩い方の角度で固定し使っています。

3.パームレストと肘の位置が合わなくなった
ここまでは良かったのですがRiserはある程度の高さがあるため、今度は椅子のアームレストと高さが合わなくなりました。
今までは椅子に付属するアームレストを上下させることでなんとかなっていたのですが、キーボードの位置がわずかに上昇したことにより、アームレストを最も高い位置にしてもテンティングすると肘が浮いたような状態になります。
手首や肘に負担がかかるのでまた腱鞘炎の心配が出てきました。
4.机に取り付けるアームレストを購入
そこで椅子ではなく机の天板に取り付けるタイプのアームレストを購入しました。
快適な肘とキーボードの位置関係を実現するには、椅子の高さに左右されるものよりも机の天板に固定できるものの方が良いということです。考えてみればそのとおりではあります。
いろいろ検討しましたが、高さの変更が容易でアームレストを天板より上まで持ってこれることが決め手となり、以下の商品を購入しました。

少々怪しげではありますが、物は大丈夫でした。
左右独立型なので2つ購入。
アームレスト 肘置き 【柔道整復師監修 PC作業お助け】パソコン デスク 腕掛け アームスタンド
(リンクはAmazonの商品ページになっています)
水平から5段階高さを変えることが可能で、クランプ式により取り付けも取り外しも簡単です。
肘も自由に動かせるので、姿勢に応じてベストな肘の位置を保持しやすいです。どのように動くか見てもらえるよう動画にしました。
安かったため「駄目なら別のものをまた試せば良い」と考えたのも確かですが、品質は充分だと思います。もちろん全体重を肘に乗せるような使い方はしていません。そんなことをしたらおそらく天板かアームレストの根本が壊れると思います。
実際に使ってみたところ、アームレストを自由に動かせるおかげで椅子に座ったり立ったりするときにアームレストが邪魔になりません。購入する際には全く意識していませんでしたが、部屋が狭いので重要なメリットでした。

5.急角度のテンティングで「手が滑り落ちる」問題も解決
写真のように急角度のテンティングをすると、パームレスト上で手が滑り落ちるような感覚があるというか、実際に滑ります。

しかしこのアームレストを使用すると上腕がしっかり支えられるので滑り落ちる感じがほぼなくなります。
自分でも理由はわからないのですが、短時間で一気にタイピングしたいときなど、たまに急角度のテンティングをしたくなることがあるため、その点でも助かっています。
6.キーボードへの不満はほぼなくなった
強いて言えば私はキーボードの位置を横や前後に頻繁に動かすので、ベストのポジションにさっと戻すことができるとなお良いです。
とはいえ姿勢によってベストなキーボードの位置がも異なるため、結局は頻繁にキーボードを動かすことになります。キーボードそのものの問題ではありません。この問題についてはほぼ諦めています。
ということでこれまでいろいろ試してきましたが、これでようやく不満らしい不満がほとんどなくなりました。
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