静音パソコンの静かなだけじゃないメリット

「静音パソコン」というもの(というかジャンル、というか概念)が存在します。そうしたあまり音がしない、静かなパソコンがお勧めです、という話です。

  1. パソコンがうるさい原因
  2. 静かなパソコンはエネルギー効率も良い
  3. 実際に使用している「サイコム」の静音パソコン
  4. パソコン1台だけでも静かになることには意味がある
  5. 長期的には費用対効果も悪くないのでは?

 

1.パソコンがうるさい原因

パソコンからは、HDDの動作音や、各種ファンの風切り音が聞こえてきます(さすがに「フロッピードライブがガーガー言う音がうるさい」という人はもう居ないと思います)。

そのため「余計な音がしないパソコンが欲しい」というニーズが存在します。

そうした音が気にならないという人でも、静かなパソコンを経験すると、意外とストレスを感じていたことに気づくと思います。

一昔前に比べると、こうした音はかなり抑えられるようになってきましたが、高性能なパソコンほど頑張って冷やす必要があるため、ファンがうるさくなり勝ちです。

SOHOで仕事をしているような人は、それなりのマシンパワーを必要としている人が多いと思います。グラフィックボードにも大きなファンが付いているでしょう。

部屋が暑くなってくるとファンが滅茶苦茶頑張ってるなぁ、と感じる人も多いと思います。

2.静かなパソコンはエネルギー効率も良い

あまり音がしないパソコンは、探せばいくらでもあります。性能を抑えたパソコンの場合は特に冷やす必要がないので、安くても静かなパソコンは珍しくないと思います。

しかしある程度以上の性能を求める場合はファンで冷やす必要があります。そのため性能の良いパソコンほど静音化にはコストがかかります。初期投資がネックになって導入をためらう人も居ると思います。

私もかつては「わざわざ静音パソコンを買わなくても良い」と思っていましたが、静音パソコンを使うようになりました。結果としてはかなり満足しています。

まず静音パソコンは電源ファンが静かです。よほど静かにしていないと動作音はわかりません

風切り音を抑えたファンを使っているというのもありますが、パソコンケースの中でうまく空気が流れるようにしてあるためファンがそれほど頑張る必要がない、メインドライブにはSSDを使用している、というあたりも大きく影響しています。

音がしないということは、無駄なエネルギーを使っていないということです。パソコンの背面から出てくる風も、暖かい風が出てくることがかなり減りました。

ほのかに暖かい送風機のようなパソコンもたくさんあるので、大きな差です。

静音パソコンは静かなだけでなく、エネルギー効率も良いと言えます

もちろんフィルターやファンにホコリが付着すると効率は低下するので、たまに掃除してあげることも重要です。

3.実際に使用している「サイコム」の静音パソコン

現在メインマシンとして使っているのは2016年6月に購入したサイコムのパソコンです。

サイコムのWebサイトトップページ https://www.sycom.co.jp/。  静音パソコンのページ

購入したのは「Silent-Master Pro Z170」というモデルでした。

もうこのモデルはページも存在しないので、スペックを以下にコピペします。

CPU : Intel Core i7-6700 [3.40GHz/4Core/HT/HD530/TDP65W] Skylake搭載モデル(標準構成価格129,080円)
CPU-FAN : Noctua NH-U12S [空冷/CPUファン]★高性能CPUグリス NT-H1付属★(標準)
MOTHER : ASRock Z170 Extreme4 [Intel Z170chipset](+3,470円)
MEMORY : 32GB[16GB*2枚] DDR4 SDRAM PC-17000 [メジャーチップ・6層基板]Dual Channel(+14,830円)
HDD/SSD : SanDisk (Extreme PRO) SDSSDXPS-480G-J25 [SSD 480GB](+18,240円)
OptDrive : 【黒】DVD; LG GH24NSD1 BL+書込みソフト(標準)
VGA : GeForce GT730 2GB [DVI/D-Sub/HDMI]※ファンレス仕様※(-10,640円)
CASE : 【黒】Antec P100+前面ファン [Noctua NF-A14 ULN 800rpm]+背面ファン [Noctua NF-S12A ULN 800rpm](標準)
POWER : Corsair RM650x (CP-9020091-JP) [650W/80PLUS Gold](標準)

これに通常保証1年+延長保証2年(+9,030円)を付けて税込み191,270円です。最近のパソコンは5年以上は軽く現役で使えることを考えると、それほど高価ではないという印象です。

もともと静かな電源ユニットと本体ケース(の各種送風ファン)に、メインドライブはSSD、グラフィックボードはファンレス仕様なので、それはそれは静かです。

購入してから3年ほどが経過しましたが、中を開けて掃除したことはありません。本体前面のフィルターにはかなりホコリが付きますが、それを取って上げるだけで順調に動いています。

パソコン前面で空気を取り込むファンのフィルター
パソコン前面で空気を取り込むファンのフィルターにホコリがたまった様子

電源ユニットの排気部分には、たいていホコリが溜まりますが、このパソコンはあまりそういうことがありません。なのでケース内にもホコリがあまり溜まっていないと予想しています。

(とはいえ、そろそろ掃除してあげた方が良いのも確かです。)

SycomのSilentMasterの電源ユニット背面
SycomのSilentMasterの電源ユニット背面。ホコリがほとんどありません。

実はこの前に使っていたのもサイコムのパソコンでした(自分が求めるスペックでパソコンを組むと、なぜかサイコムが一番安くなります)。

Radiant GZ2000P55 series

CPU : Intel Corei7-860[2.80GHz/TotalCache 8MB/QuadCore/QPI(N/A)]TDP 95W (標準構成価格86,800円)
CPU-FAN : インテル純正 LGA1156用CPUクーラー(標準)
MOTHER : GIGABYTE GA-P55-UD3R[Intel P55chipset](+2,450円)
MEMORY : ★特注★8GB DDR3 SDRAM PC-10600 [2GB*4枚]【メジャーチップ・6層基盤★】(+14,740円)
HDD : 80GB SSD [Intel X25-M Mainstream](+21,430円)
ExDrive : Western Digital WD6401AALS[640GB 7200rpm 32MB S-ATA2](+7,980円)
OptDrive : 【黒】DVD-RAM/±R/RW;LG GH22NS40 BL+ソフト[S-ATA接続](標準)
VGA : GeForce GTX260 896MB LEADTEK製 [DVI-I*2](+19,550円)
CASE : 【黒】CoolerMaster CM690[電源なし]+ 上面ファン[鎌FLEX12cm静音] 2個追加(+3,700円)
POWER : Antec EarthWatts EA-750 [750W](+4,170円)

購入は2009年。費用は延長保証を付けずに税込み176,130円でした。

これもメインドライブはSSDです。私がそれまでに使ったパソコンの中ではダントツに静かでしたが、SilentMasterはこれよりはるかに静かです。

このマシンはメモリを大幅に追加し、グラフィックボードももう少し性能の良いものに交換しましたが、ホコリが溜まりすぎて動作不良になりました。

当初は故障と勘違いしてSilentMasterを購入しましたが、その後念入りにホコリを掃除したところかなり復活したので、家内のセカンドマシンとして活躍しています。

※熱くなりすぎるとパソコンが勝手にシャットダウン、または再起動、のようなことになります。Windows10では以前と見え方が少々異なることもあって、マザーボードの故障と勘違いしました。そうなったら掃除してみることをお勧めします。

このマシンの電源部分の写真を上の写真と比較してもらうと、SilentMasterがいかにホコリをため込んでいないかがわかると思います。2台のパソコンは並べておいてあるので、使用条件は一緒です。

以前使っていたSycomのパソコンの電源ユニット背面。掃除をしていてもホコリが結構詰まっています。
以前使っていたSycomのパソコンの電源ユニット背面。掃除をしていてもホコリが結構詰まっています。

4.パソコン1台だけでも静かになることには意味がある

サイコムの古いの方のマシン「Radiant GZ2000P55」は、もう10年以上使っていることになります。メモリやグラフィックボード、SSDを交換したこともあり、まだ現役として充分に使えています。ですが、本体ケースのファンはかなりガタガタです。寒くなるとグリスが固まりファンの軸がぶれやすくなるので、朝電源を入れるとしばらくは文字どおりガタガタとうるさいです(交換してあげればもちろん問題ありません)。

仕事場には他にも音を発するものが結構あるので実は結構うるさいのですが、何台かあるパソコンのうち1台が静音パソコンであるでも結構違います。ストレスが少ないという表現が一番近いと思います。これは意外でしたが、とにかく静かなパソコンを使うことはお勧めです。

数人でやっているようなSOHOの場合、使用する機器も限られるため、オフィスの雑音を抑えやすいと言えます。

5.長期的には費用対効果も悪くないのでは?

私が使っている静音パソコン「SilentMaster」の本体ケースには大口径のファンがいくつか付いています。

それらのファンは静かなだけでなく、たいして強い風を送っていません。強い風をあてなくても充分に冷却されるよう設計されているからです。

ホコリがあまり溜まらないように感じるのもそのせいだと思います。

ファンは老朽化すると異音が発生しやすくなりますが、3年間使用していても、ファンからの音が大きくなったようには感じません。というか、回っているかどうかを音で判断できるレベルではありません。

今までのパソコンは、3年もするとファンの音が変わり始めたように思います。

良い部品は老朽化も遅いということか?と思っています。

静音パソコンは全体的に良い部品を使うし、過熱しないようになっているため、故障も少ないのではないでしょうか。

長期的に見れば、静音であるだけでなく、費用対効果も悪くないのでは?と思っています。

 

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