マインドマップ形式でメモを取ったり考えをまとめるのに役立つMindManager
Mindjet社の「MindManager」を使っています。「打合せなどでメモを取る」、「アイディアをまとめる」の大きく2つの用途で役立っています。というか不可欠です。
- MindManagerとは:マインドマップを楽に作成・編集できるソフト
- メモを取るのに便利なMindManager
- 「考えをまとめる」ことにこそ本当に役立つMindManager
- MindManagerは試用可能。無料で使えるソフトも。
1.MindManagerとは:マインドマップを楽に作成・編集できるソフト
MindManagerはマインドマップを作成することができるソフトです。
マインドマップとはトニー・ブザン (Tony Buzan)という人が考案したもので、「頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするもの」(https://ja.wikipedia.org/wiki/マインドマップより)です。詳しくは 「トニー・ブザン」や「マインドマップ」で検索してみてください。かなりの情報が見つかると思います。
MindManagerで作成するマインドマップは下の動画でなんとなくイメージできると思います。
もともとマインドマップは大きめの紙に鉛筆やペンを使って書かれていたのですが、それだと書き直しや修正・変更が面倒です。
マインドマップの作成をパソコンの画面上で行えるようにしたMindManagerなら、トピックの切り貼りやUndoが自由に行えるので、より自由に考えを表現しやすいと思います。
私は紙にマインドマップを書けと言われても嫌ですが、MindManagerならかなり効率良く情報をまとめ、思考を助けることができると感じています。
同様の理由で、消すのが簡単なホワイトボードならマインドマップを使えると思います。ただし慣れないとスペースが足りなくなります。トピックを自由に書き込んでいくと、どんどん枝が伸びていくことがあるからです。
MindManagerの場合はスペースを気にする必要がないため、躊躇すること無くどんどん書き込んでいけるのも大きなメリットの1つです。
2.メモを取るのに便利なMindManager
マインドマップを簡単に編集できるMindManagerですが、私は単純にメモを取るためのツールとしても使っています。上に貼ったサンプル動画も、打合せでメモを取る場面をイメージしています。打合せに入る前にメインテーマと参加者など、事前にわかる情報を書いておくとより良いです。
私は人の話を聞いて(取材と称していますが、基本的にはプレゼンしてもらうような形)、その内容をもとに雑誌向けの記事を書くという仕事をほぼ毎月行っています。普通にテキストエディターでメモを取っても良いのですが、マインドマップ形式だと「この話はさきほどのこれこれの話と関係がある」のような関係性を持つ内容のメモを取りやすく、後で見返したときにも理解しやすいです。
見返したマインドマップ形式のメモから、個々のトピックをコピーペーストすることによって記事の構成を決めています。実際にはマインドマップの大きな枝ごとに並べ替えるという感じです。
取材内容は基本的に録音もさせてもらいますが、記事を執筆する際に録音を聞き直すことはほとんどありません。聞き直しが発生するのは固有名詞や数字など、細かい事実関係を確認するときだけです。
たまに「この部分は後でしっかり聞き直して勘違いがないようにしておこう」ということがあります。本来ならその場で聞き返して確認しますが、本筋から逸れた余談であったり、聞き返している時間的余裕が無いということもあるためです。
このようなときは、マインドマップ上に「ここは要確認 11:42」のようにメモします。取材中に時間を取ることができればその場で質問するし、時間が無く終了してしまった場合にはメモした時間を頼りにピンポイントで後から録音を聞き返します。ちなみに日本語IMEにはAtokを使っているので、「いま」と入力して変換すると現在時刻が出てきます。
取材ではない打合せの際も、マインドマップでメモを取ることが多いです。話し合うべきテーマが決まっていて単純に決定だけを行う打合せの場合は、事前にマインドマップを作成しておき、そこに結論やその結論に至った議論のポイントを書き込みます。
ブレインストーミングを含め、打合せの場で本当に議論したりアイディアを出し合うような場合には、さらにマインドマップが役立ちます。話が拡散するとマインドマップに新しい枝が必要になるので、「話が逸れた枝が伸びすぎ」のようなときには一旦話を元にもどすなど、さまざまなメリットがあります。
3.「考えをまとめる」ことにこそ本当に役立つMindManager
MindManagerは、マインドマップ本来の目的である「考えを整理する」ということにこそ役立ちます。
そのため何か考え始めるときにはMindManagerでマインドマップを作成することが多いです。
本当はこのマインドマップをリアルタイムで共有しながら話し合うのが一番良いのですが、それが可能な相手は(ITスキルや環境の関係で)多くないため、頻度はかなり少ないです。
完成したマインドマップを見せると、大抵の人は「わかりやすくて便利」と感じるようです。ですが私が日毎接することの多い個人事業主や零細よりの中小企業の方の場合、マインドマップのためにソフトウェアを購入しようというところまでいくことはなかなかありません。
取材では一部上場のIT系企業の方に話を聞くことが多いですが、マインドマップを使っているというケースは見たことがありません。マインドマップは組織やチームで活用してこそ意味があると思うので、非常にもったいないと感じています。
4.MindManagerは試用可能。無料で使えるソフトも。
MindManagerは安いソフトではありません。30日無料で試用できるようなので、興味がある人は試用してみてください。
「30日ではよくわからなかった」、「もう一度試したい」、「マインドマップそのものの便利さを体験してみたい」、という場合は、無料のソフトを使ってみるのも1つの手です。
以前からフリーのソフトウェアはありますが、MindManagerと比較すると使い勝手はかなり落ちるものでした。しかし改めて無料で使えるものを探してみると、「Xmind」が良いようです。
試しにXmindを少し使ってみましたが、そこそこ使えます。MindManagerは操作性を良くして機能も豊富にしたものと考えてください。
個人的には「トピックを移動して任意の場所に配置する」といった作業がMindManagerでなければスムーズにできませんでした。使いづらいと作業効率が落ちるので、利用する意味が半減してしまいます。
好みの問題もあると思いますが、「Xmind」を使ってみて良いなと思うようなら、MindManagerはもっとお勧めです。
余談
私はケチってMindManagerの相当古いバージョン「MindManager 8」を使っています。過去2~3回だったと思いますがバージョンアップに付き合い、その後は辞めました。
その古いバージョンでさえも一部の基本的な機能しか使っていないので、(特に一人で使う分には)困っていないからです。
実は一時期(Windows8.1の頃)動作が怪しくなったり、Windowsのユーザー名に日本語が混じっていると動作しないということがありましたが、現在のWindows10では問題無く動作しています。
この状態が続く限りはバージョンアップしないと思います。
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