マウスのdrag&dropやクリックがおかしくなるチャタリングの直し方

 

  1. マウスクリックがおかしくなる原因はほぼチャタリング
  2. チャタリングは自分で直すことが可能
  3. 方法1:溜まっている静電気を放出
  4. 方法2:クリックボタンのスイッチの接触不良を改善
トラックボールを傾けて使っている様子
トラックボールやマウスのクリックがおかしくなることは珍しくありません

1.マウスクリックがおかしくなる原因はほぼチャタリング

マウスを使っていて「ドラッグが途中で勝手に解除されたようになる」、「シングルクリックが勝手にダブルクリックになる」という現象に出くわしたことはないでしょうか。
あまりひどいと故障ということでマウスを買い換える人も少なくないと思います。
これは「チャタリング」という言葉で表現される現象で、よくあることです。

2.チャタリングは自分で直すことが可能

かつて私もこれを故障と捉えてマウスを買い換えたことがありますが、実はチャタリングはかなりの確率で簡単に直すことができます。
直す方法は2つです。
方法1.溜まっている静電気を放出(簡単)
方法2.クリックボタンのスイッチの接触を改善(分解が必要)

3.方法1:溜まっている静電気を放出

マウスの回路に静電気が帯電してチャタリングが発生するのだそうです。
この場合は簡単に直すことができます。チャタリングが発生したらまずこの方法を試してください。
マウス(トラックボールでも同じです)の電池を抜くか、有線の場合はケーブルを外します。
この状態で問題のクリックボタンを10秒以上押しっぱなしにします。念のため長めにしましょう。
これで直らなければ方法2へ。

4.方法2:クリックボタンのスイッチの接触不良を改善

クリックボタンのスイッチの接触が悪くなっていてもチャタリングが発生します。
静電気を放出しても直らないと思ったら修理に出すのが一番良いですが、あまり高価ではないマウスを使っていて保証期間が終わっているような場合は、自分で分解して接触を良くするという手もあります。
分解を伴うので、この方法を試すかどうかは自己責任でお願いします。
マウスを分解するとクリックボタンのあたりに下の写真のような部品が見つかります。
マウスのクリックボタンのスイッチ
マウス内部のクリックボタンのスイッチ

この写真で赤い丸の中の白い部分が、マウスボタンを押した際に「カチカチ」鳴る部分です。
この内部に電気的な接点があります。
この部分に「接点復活剤」と呼ばれるものを吹きかけると、まぁまぁの確率でチャタリングが直ります。
接点復活剤で検索すると「コンタクトスプレー」という商品が見つかるので、そちらを購入すると良いでしょう。

商品の説明には「プラスチックなどに吹き付けてしまっても大丈夫」のようなことが書かれていますが、どこまで大丈夫なのかは知りません。
(同様の理由でキーボードの接触不良にも使う人が多いようで、私も使っていますが、結果的に悪化したこともあります。)
マウスの内部には他の基盤もむき出しで入っていたりするので、なるべく関係ない部分にはかからないようにした方が良いと思っています。
普通にスプレーするのではなく弱めに押してみると、ノズルから滴のように少しだけ出てくるので、その滴を垂らすような感じで使いました。
もっと確実にするのであれば、小さな容器の内部にスプレーし、溜まった液体をスポイトや綿棒などを使って部品に塗るような感じでも良いと思います。
重要なのはこの先です。白い部分に接点復活剤がついても、内部の「接点」まで浸透しなければ意味がありません。
これもググるといろいろなところで書かれていますが、白いスイッチを「カチカチ」と繰り返し押してあげることによって浸透するので、50回以上(私は100回ほど押しました)のようなまとまった回数繰り返してください
私も実際にやってみましたが、見事に直ります
コンタクトスプレーもいろいろありますが、私はクレのコンタクトスプレーしか使ったことがないので、他はわかりません。
マウスを分解する手段は製品によってまちまちです。
私が使っているトラックボールLogicool M570のチャタリングを直したときの例を、また別のページで紹介します。

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